こんにちは!実はシステムエンジニア(SE)やってます、ゆかゆかです。
SEのお仕事は苦い思い出が多く、今まで話す気分にはなれなかったのですが、#エンジニアのキャリア というイベントに便乗して私のお仕事の話をします。
この記事は「会社を経営したことがない、管理職を担当したことがない方で、これから事業を起こそうと考えている方」を対象に「コスト管理の基礎」お伝えします。
- 製造原価の基本的な構成
- 直接費と間接費の違い
- 製造と営業に関わる費用の違い
この記事を読むと、あなたのコスト(原価)の捉え方が変わります。
私のエンジニアとしてのキャリア
今日は「エンジニアのキャリア」というイベントに参加しているので、少しだけ私のキャリアを紹介します。
原価計算システム導入を10年しています。製造業向けがメインです。
システムエンジニア(SE)と言っていますが、大分県の竹林で暮らしていたバリバリの文系女子でした。資格は仕事用に基本情報処理と日商簿記2級、趣味でTOEIC885を持っています。最近気になっている資格は「すみっこぐらし検定」です。
パソコンよりおしゃべり・可愛い物が好きなタイプです。SEとしてはお客様からの要件ヒアリング、開発責任者を担当しています。実際に工場へ出向き製造ラインを見学することもしばしばありました。
私が導入していたシステムの販売価格は1,000万円〜で、私のような一般庶民には到底購入できる品物ではありません。
ですが、「コスト管理」の考え方は事業の大小関係なく、商売で基礎となる考え方だと気がつきました。
それに、販売する商品数が少なければ、エクセルでも十分コスト管理できます。
様々な企業への導入経験を元に、コスト管理の基礎を説明します。
小さな事業で原価を計算するメリット
企業が原価計算を実施する目的は、財務諸表の作成や予算管理などがあります。
小さな事業行う場合でコストを管理するメリットです。
- 販売価格の決定材料となる
- コスト削減の分析材料となる
1.販売価格の決定材料となる
商品の原価がわからず適当に価格を決定すると、最後計算してみたら思ったより利益が少なかったりする可能性があります。
正確なコストがわかれば、正しく販売価格を設定し、確実に利益を手に入れることができますよね。
2.コスト削減の分析材料となる
正確に費用を把握できれば、1つの商品の原価で何にいくら掛かっているのかを把握できます。
労務費が高いのか、それとも他に何か要因があるのか、コストを下げれる部分がないか分析できます。
原価の構成を知ろう
- 材料費:素材や部品の費用
- 労務費:給与や賞与の費用
- 経費 :上記以外の製造に関わる費用
商売によって発生する費用の詳細は変わってきます。
身近な例から原価の内訳を一緒に考えてみてください。
無料版はてなブログで書いた記事のコスト
はてなブログは無料で始められますよね。
では、無料版ブログ1記事の原価計算は0円でしょうか?
考えられるコストの内訳はこんな感じでしょうか。
発生する費用 (クリックで開く)
材料費:製造していないので、なし
労務費:あなたの労働
経費 :外注している場合は外注費
転売(せどり)のコスト
転売の場合のコストの内訳も考えてみましょう。
我が家の家庭菜園ミニトマトのコスト
どうでも良いお話なのですが、
テレワークとなり在宅時間が増えたので、初めてベランダで家庭菜園しました。
ですが、天候不良と害虫ですごく不作となりました。
家庭菜園のコストの内訳を考えると、こんな感じです。
我が家の家庭菜園が不作で、恐ろしい原価の酸っぱいミニトマトが出来あがりました。
製造原価を算出すると1粒が1,000円くらいになっている気がします。
ここまでが製造に直接関わる費用の把握です。
忘れてはいけない間接費
ここまでで紹介した費用は「直接費」と呼ばれる種類の費用です。
私たちが普段の生活で忘れがちな費用は「間接費」と呼ばれます。
- 直接費:直接的に製造に関わる費用
- 間接費:間接的に製造に関わる費用
ブログや転売どちらでも、電気代、賃料、インターネット代、設備(パソコンもしくはスマホやプリンタ)、書籍、カフェ代、交通費などが間接的に発生してきています。
間接的に発生する費用なので、それぞれの商品がいくら負担することが妥当か、これはとても難しい問題です。どの企業も少しでも平等になるよう試行錯誤をしています。
小さな事業でも、間接費まで把握できると正確なコスト管理に近づけますね。
間接費も原価の三要素の分類できます。
直接費と間接費を合わせると製造原価になります。
営業活動にかかる費用
ここまで紹介した費用は「製造に関わる費用」です。
最後に紹介する費用が「営業活動に関わる費用」です。
企業の場合、商品を販売する際には営業活動を行います。
宣伝広告、プロモーション活動やホームページ作成、営業の方の活動にかかるコストです。
「製造に関わる費用」と「営業活動に関わる費用」は分けて管理します。
原価を分析する時に、工場の製造原価か、営業の営業活用費用か区別するためです。
個人で行う小さな事業では直ぐには登場しない費用かもしれませんね。
もし営業活動した場合は、忘れずコスト管理の対象としてください。
まとめ
様々な企業の原価計算を担当してきましたが、どの会社もコスト管理の基本的な考えは同じでした。
原価計算の基本的な考え方は一度学べば一生活用できます。
どんなコストが掛かっているか把握できると、販売価格の決定やコスト削減のヒントにつながります。
日商簿記検定の2級を勉強すれば、原価計算と会計の知識を一緒に習得できるのでお勧めです。
追伸:私はお金の管理が苦手
10年間、いろいろな会社の原価計算を見てきましたが、私自身はお金を管理できないタイプです。
- 預金の入出管理は面倒で管理しない
- クレジットの利用明細は怖くて開けない
- 預金残高が0円になってクレジット会社から電話が来た
- 家計簿なんて三日坊主
こんな私が偉そうに支出を管理しましょう!なんて言っちゃいけませんね。
私の夫は経理歴15年で息を吸うようにお金を管理できるタイプです。
なので、お金の管理は夫に任せ、私は自分のお金は一切管理しません!
それに、日常生活で意識しすぎると、私の家庭菜園ミニトマトのように楽しめなくなります。
夫にミニトマトのコストをチクンと言われ、「娘への情操教育はプライスレス!」と言い訳してきました。
コストの良し悪しはエクセルで算出できますが、秘めた可能性は人にしか判断出来ない要素ですね。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
やっぱり、真面目な話のブログは難しいですね。
私はチキンで副業に手を出せないので、
せっかくお仕事で学んだ商売の知識を、誰かのお役に立てれば良いなと願っています。