こんにちは!ゆかゆかです。
娘がTVerでプリキュアを見るので、どんなドラマがあるか眺めていたら、
すっごく懐かしい「女王の教室」が1話無料だったので見てみました!
15年以上前の作品でも、5歳娘ちゃんは阿久津先生が怖くて、ハラハラしながら見ていました。
改めて見てみると、時代を経ても問題は変わらないのだなと感じさせられました!
女王の教室とは
- 2005年7月2日より9月17日まで毎週土曜日21:00 – 21:54に、日本テレビ系列の「土曜ドラマ」枠で放送されていた日本のテレビドラマ。
- 強権的な態度でクラスを支配する教師・阿久津真矢(天海祐希)と半崎小学校6年3組の児童との1年間にわたる「闘い」を描いた学園ドラマ。
阿久津先生の名言
阿久津先生は本当に怖い雰囲気を醸し出しているのですが、
親が答えることに困るような質問に、鋭くバシバシ答えてくれています。
答えは厳しい内容ばかりですが、子供だけでなく大人も改めて認識したほうが良い内容が多いです。
格差社会
第1話から速攻衝撃的なメッセージではじまります。
愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、豊かな人生を送ることが出来る。それが、社会というものです。
あなたたちは、この世で人も羨むような幸せな暮らしをできる人が、何%いるか知ってるたったの6%よ。この国では100人のうち6人しか幸せになれないの。
このクラスには24人の児童がいます。ということは、この中で将来幸せになれるのは、一人か二人だけなんです。残りの94%は毎日毎日不満を言いながら暮らしていくしかないんです。
いい加減、目覚めなさい。
日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。
そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでるか知ってる?
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、
戦争が始まったら、真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの。
ここでいう「羨むような幸せな暮らしをできる人」というのは超富裕層〜準富裕層の方々かと思われます。
野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)
2019年の資料になりますが、資産が5,000万円以上ある世帯は全世帯の10%未満のようです。
そして大半が「マス世帯」と呼ばれる層にいるようです。
そう!私は子供の頃から、我が家が「マス世帯」ということにすら気が付かず、みんなが当たり前のように労働するものだと、勝手に解釈をして、抜け出そうなんて考えたこともありませんでした・・・。
まさに「いい加減、目覚めなさい」と言われて、自分は格差社会の底辺にいることを気付かされるのですね。
そして富裕層の子どもたちは、幼い頃から英才教育を受け、どんどん格差は広がっていくことも・・・。
いじめ
阿久津先生はいじめについても語っています。
イメージできる?あなたたちにした以上に酷い事は世の中にいくらでもあるの。人間が生きてる限り、イジメは永遠に存在するの。
何故なら、人間は弱い者をいじめるのに喜びを見出す動物だからです。悪いものや強いものに立ち向かう人間なんて、ドラマや漫画の中だけの話であって、現実にはほとんどいないの。
大事なのは自分たちがそういういじめにあった時に、耐える力や解決する方法を身につける事なんです。
まさに、世界で戦争が繰り広げられている現代、「いじめは永遠に存在する」という言葉が胸に刺さります。
中学生の頃、同級生をイジメで亡くしています。
学年全体、全生徒、イジメの存在を知りながら、自分たちが次のターゲットになりたくないから見てみぬふりをしていたこと、今でも思い出します。
イジメへの解決策なんて、おとなになってもわからないままです。
それでも、幼い頃から「イジメを無くす」と教え込むのではなく、イジメという存在を認め、もしイジメに合ったときにどう立ち向かっていくか考えるキッカケを早くから与えることが、私から娘ちゃんにできることなのかもしれません。
勉強
いい加減目覚めなさい。まだそんなことも分からないの?
勉強は、しなきゃいけないものじゃありません。したいと思うものです。
これからあなた達は知らないものや理解できないものに沢山出会います。美しいなとか、楽しいなとか、不思議だなと思うもの沢山出会います。
そのとき、もっともっとそのことを知りたい、勉強したいと自然に思うから人間なんです。好奇心や探究心のない人間は人間じゃありません.猿以下です。
自分たちの生きているこの世界のことを知ろうとしなくて何ができるというんですか。
いくら勉強したって、生きている限り分からないことはいっぱいでもあります。世の中には、何でも知ったような顔した大人がいっぱいいますが、あんなものは嘘っぱちです。
良い大学に入ろう良い会社に入ろうが、いくつになっても勉強しようと思えばいくらでもできるんです。
好奇心を失った瞬間、人間は死んだも同然です。
勉強は、受験のためにするのではありません。立派な大人になるためにするんです。
なんのために役立たない勉強をするんだ?
なんで小学生から必死に受験勉強に時間を費やすんだろう・・・。
これは、私も今だに感じる疑問です。
学校にいると目的が成績や受験になりがちで、何のために勉強しているのかを見失いがちだったなと思います。
私は学生時代から勉強が苦手で、社会人になってから英語をアメリカ人と一緒に勉強しました。
「こういうふうに言えばニュアンスが伝わるんだ!」と体感しながら学んだ方が、私にはあっていました。
TOEIC900点超えを目指して勉強した内容も会話に直結して、テストで使われる表現が実用的なのか確認しながら学べたのも、すごく良かったです。
学んだことがテストの点数だけでなく、実生活の不思議を解き明かすために役立つこと、学ぶことが面白いと思わせてあげられたら、どれだけ良いのだろうと・・・ぼんやり思いました。
まとめ
「女王の教室」の阿久津先生の言葉は15年経っても、色褪せないですね。
志田未来ちゃんとかが小学生役なんですが、もうアラサーとは、感慨深いです。
私自身は富裕層でなくても、多くを望まない平凡な幸せもあると信じています。
阿久津先生の言葉をキッカケに、親子で幸せとは何か考えてみたいと思います。